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一刻堂の裏方日記

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2011年 05月 16日

泡盛工場見学

毎年の一刻堂の旅行は好き勝手に過ごすのがお決まりでしたが、今年は1日だけ全員で見学会を
しようと決め、1日修学旅行みたいに時間割りを決めて行動しました。
見学したのは、川平湾のすぐ近く、『於茂登(おもと)』で知られている高嶺酒造さんへ。
高嶺酒造さんの建物に入るとすぐに案内の方が工場の説明や泡盛の造り方の説明をしてくれます。
焼酎の原料は芋、麦、米などですが、泡盛の原料はタイなどで作られるインディカ米です。
インディカ米は細長いお米ですが砕かれた状態で輸入されいるそうです。
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泡盛の製造方法は日本酒の仕込みに似ています。
蒸し上がった米に黒麹を散布し、米麹を造り、天然水に泡盛酵母を溶かした水に「米麹」を仕込み、
酵素と酵母の働きで発酵させること約2週間、「もろみ」の完成です。
泡盛工場見学_f0232994_343668.jpg



出来上がった「もろみ」を特製の地釜に入れ、水の沸点よりアルコールの沸点が低いことを利用し
て蒸留するとチョロチョロと芳醇な香りの泡盛が生まれます。
高嶺酒造所さんでは直火式地釜による蒸留で泡盛を造られいます。
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見学が終わるとさぁ!試飲!43度の『於茂登』を飲んで「ぷっは〜♪」っと大喜び♪♪♪
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レンタカー運転組は試飲を横目にお土産選び…。背中がやけにつらそうに見えます…。
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次に向かったのは請福酒造さん。請福酒造さんは機械を一切使わない古式手造りの、『漢那蒸留所』で
一回、1升20本仕込みという「究極の贅沢泡盛」造りが見られるのですが、あいにく仕込みはされてな
く、請福酒造さんの泡盛博物館へ。
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泡盛博物館では泡盛造りにまつわる様々な昔の道具、酒器、創業当時の古いラベルやボトル、写真など
が展示されいます。コチラは昔の酒器です。ユニークな形ですね。
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コチラは戦後初の蒸留釜です。酸の強い泡盛のモロミに耐えられるのは銅製の鍋が泡盛造りに最適らし
いですが、戦後、銅鍋は手に入りにくくとても貴重でした。戦後の混乱期、泡盛造りに夢見た人々が
戦争の遺物である、使用済みの薬莢をのばして、蒸留釜の大鍋を作られたそうです。
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泡盛博物館の隣に『漢那蒸留所』があります。
古式木製蒸留器にかまどに薪を使い、蒸留させます…。『漢那蒸留所』で造られている昔ながらの泡盛
は昔懐かしい風味に出会うために、あえて濾過無し製法とされています。
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請福酒造さんでは沢山の種類の泡盛を試飲できます。色々じっくり選んでいると…。
こんなところに!『もやしもん』発見!!29年古酒!!!ひぇ〜!
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今日から2日間大将のおともで東京に行って来ます。
ということで、ブログは2日間お休みさせて頂きます。一刻堂はちゃんと営業してますのでよろしく
お願い致します。

by ikkoku-dou | 2011-05-16 04:45


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