先日の旅、滋賀県に行った旅の目的は
『徳山鮓』さん。
S酒販のSさんが大将に熱っぽく『徳山鮓』さんの素晴らしさを語られ、その話しを聞いた
大将はもう行くかないでしょ!ということで行きましたが、話しに聞いた以上に、素晴らし
いお料理ばかりでした。
『徳山鮓』さんは滋賀県と福井県の県境の近く、琵琶湖のちょっと上に小さな湖、余呉湖が
ありますが、その余呉湖ほとりにあります。
余呉湖は豊臣秀吉と柴田勝家の「賤ヶ岳の合戦」で有名な賤ヶ岳(しずがたけ)があり、
琵琶湖は賤ヶ岳をはさんで南側に位置しています。
『徳山鮓』さんでは発酵料理や余呉の四季折々の季節の山のもの、湖のもの、などその土
地の素晴らしい食材を堪能できます。
鯖の熟鮓、トマトソースとチーズと一緒に。『徳山鮓』さんの鯖鮓は独特で、熟鮓が苦手
な私も美味しくいただきました。綺麗なお料理です!
余呉湖のうなぎ、口がツンと尖っているのが特徴だそうです。
またうなぎの上にかかっている実山椒がとっても風味豊でした。
稚鮎を酢で炊いて山椒風味のみそがかかっています。
一緒にトマトの横に添えられているのはマヨネーズではありません。
発酵卵だそうです。味わいはとっても味が濃い、旨味たっぷりのマヨネーズ♪
そして、鮒鮓!!!
鮒鮓は滋賀県の郷土料理で、主に琵琶湖の固有種であるニゴロブナが使用され、オスメス と
もに使われるそうですが、子持ちのメスのものは比較的高価で、春に捕獲したフナを塩詰め
にして、冷暗所に保管し、毎日水を入れ替えるそうです。そして、夏の土用の丑の日に飯(
いいと呼びます)をフナの身の中に詰めるそうです。手間と時間のかかる製法ですが、今で
も滋賀県のどこのお家でも当たり前に漬けられているそうです。
『徳山鮓』さんの鮒鮓は、いい(飯)が付いていて、はちみつがかかっていました。
まるでブルーチーズ♪
常連さんが「ここに来たら元気になる。寿命がのびる気がする」と言われてました。
すごくわかります!
また、四季折々の食材が魅力で、毎年4回、春夏秋冬と通われているそうで、ここでしか味わえ
ない、土地の本物の食材と発酵のお料理。常連さんから聞いた、熊や鹿、鴨、わかさぎ、手長海
老や山のきのこなどなど、また秋に行きたいと思いましたが…、近くの方が羨ましいです。
しかし、今回、行けたことに本当に感謝です。